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内倉統幕長が着任 「統合運用性の最適化」目標に(2025年8月1日)

2025年8月6日更新


儀仗隊から栄誉礼を受ける内倉新統幕長(いずれも8月1日、防衛省)


新陸幕長に就任した荒井陸将(左から2人目)


新空幕長に就いた森田空将

 自衛隊制服組トップの第8代統合幕僚長に前航空幕僚長の内倉浩昭空将が8月1日、着任した。空自出身は岩崎茂第4代統幕長以来約11年ぶり。内倉氏の後任の第38代空幕長には、前航空支援集団司令官の森田雄博空将、第40代陸上幕僚長には前西部方面総監の荒井正芳陸将がそれぞれ就任した。

荒井陸幕長、森田空幕長も就任

 内倉氏ら3人の新幕長は1日、それぞれ防衛省内で栄誉礼を受け、着任式に臨んだ。

 内倉新統幕長は着任式で「一層のスピード感を持って、防衛力の抜本的強化を推し進めなければいけない」と訓示した。その上で「統合幕僚監部と統合作戦司令部を中核とした統合運用性の最適化と実効性向上を目標に掲げる」と宣言した。

 内倉氏は鹿児島県出身の60歳。1987年に航空自衛隊に入隊し、F15戦闘機のパイロットとしてキャリアを積んだ。その後、航空幕僚副長や航空総隊司令官などを経て、2023年3月に空幕長に就いた。

 荒井新陸幕長は、陸幕幹部を前に歴代陸上幕僚長が掲げてきた「強靱な陸上自衛隊の創造」を引き継ぎ、「戦いに勝てる強靱な陸上自衛隊をつくり上げる」と強調した。

 荒井氏は神奈川県出身の58歳。90年に陸自に入隊。防衛大学校副校長、西部方面総監を務めた。

 森田新航空幕僚長は「時代の急激な変化に適応していけるよう自らも進化し、統合運用に資するべく精強な存在であり続けていくことが必要だ」と意気込んだ。

 森田新空幕長は埼玉県出身の58歳。1989年に空自入隊後、統幕防衛計画部長、中空司令官、航空総隊副司令官などを歴任した。

 前事務次官の増田和夫氏と、前統幕長の吉田圭秀氏、前陸幕長の森下泰臣氏は同日付で退職した。

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