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吉田統幕長が最後の会見、国際社会の平和と安定に「全力を尽くした」(2025年7月29日)

2025年7月30日更新


最後の会見統幕長会見(7月29日)

 吉田圭秀統幕長は7月29日、在任最後の会見に臨み、「世界史的な大きな転換点ともいえる国際情勢の時代だった。我が国の安全、そして地域および国際社会の平和と安定のために全力を尽くす日々は充実した2年4カ月だった」と任期を振り返った。

 吉田氏は任期期間中を「激動の時代」と評した。その上で印象に残る出来事として、各国の参謀総長との信頼関係や統合作戦司令部の新編、在外邦人らの輸送を挙げた。

 また、吉田氏は親戚にも自衛隊関係者がいない中、入隊を決めた心境を「清水の舞台から飛び降りるような気持ち」だったという。

 こうした中で、「(防大出身者が多い中)一般大で仲の良かった同期と、我々はこの組織に多様性を担保する一服の清涼剤になろうと話をしていた」と当時の思いを明かした。

 後任の内倉空幕長については「誠実そのものであり、また非常に国際感覚に富んだ規律的な人物だ」と評価した。

 今後は隊員たちに謝意を伝えるため赴任地を訪問し、充電期間を経て新たな社会貢献の方法を模索するという。

 吉田氏は東京大工学部卒で、1986年に陸上自衛隊へ入隊。一般大出身で初めて2023年3月に統幕長に就任した。8月1日で39年間の自衛官人生を終える。

速報動画はXにて→https://x.com/AsagumoNews52/status/1950422983283266025

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