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石破首相 指揮官幹部会同で訓示 統合運用体制の確立求める(2025年6月30日)

2025年7月9日更新


指揮官らに「積極的な意見具申を」と呼びかける石破首相(いずれも6月30日、防衛省)


会同に先立ち、吉田統幕長(左端)からブリーフィングを受ける首相ら(首相官邸提供)

 自衛隊の最高指揮官である石破首相が6月30日、防衛省で行われた「自衛隊指揮官幹部会同」に出席した。首相は訓示で、日本を取り巻く東アジアの安全保障環境はウクライナや中東情勢と「密接に関連している」と強調し、抑止力強化のため統合運用体制の確立を求めた。中谷防衛相は、防衛力の抜本的強化の進捗(ちょく)状況に触れた上で「日本周辺で緊張を高める事案が急増している」と即応体制の重要性を訴えた。さらに今ある人的資源を最大限に生かすため、訓練の質と量の向上を要請した。(伊藤和樹)

即応体制の重要性を強調

 会同は、最高指揮官の首相が自衛隊指揮官に防衛政策を周知徹底させるため、1964年から2020年までは「高級幹部会同」として毎年実施。コロナ禍だった20年はテレビ会議形式で行い、その後の開催は見送ってきた。今回は5年ぶりに、対象を明確な「指揮官」に変えて開催した。

 石破首相は冒頭、・・・

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