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空自「浜松救難隊」の訓練に密着 人命救助最後の砦(2025年6月5日)

2025年8月14日更新


ホバリングしたUH60JヘリにFEのホイスト操作で吊り上がる救難員。パイロットとFEの高い技術力も相まってスムーズな救助が行われた(写真はいずれも6月5日)


激しいダウンウォッシュの中、救難員は70キロの要救助者(人形)を担架に乗せて収容

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 「ブォォォーー」と吹きすさぶ激しいダウンウォッシュ(吹き下ろし風)の中、救難員たちはUH60J救難ヘリから降下すると、山中で倒れている要救助者に駆け寄り救助し、ヘリに収容した――。空自には防空に誇りを持って空を飛ぶ戦闘機パイロットもいれば、万が一航空機が墜落した際などに、機体や乗員の救出に命をかけて出動する隊員たちもいる。それが“人命救助最後の砦(とりで)”と称される航空救難団に所属する「救難隊」だ。6月5日、記者は浜松基地を訪れ浜松救難隊の訓練に密着した。(櫻井穂乃香)

極限の状況で命をつなぐ

 浜松救難隊の朝は早い。通常、朝6時半になると隊員が格納庫からUH60J救難ヘリを出し、整備員2人が約30分かけて入念に機体の点検を行う。その後、パイロットによる点検を済ませ、7時頃にエンジンを回す。

 救難隊は、命令が出たらすぐに発進ができるよう、他部隊の勤務が始まる前の早朝から機体の準備に当たっている。「夜間もアラート勤務(30分以内に出動できるよう待機すること)態勢を取り、24時間365日、常に出動に備えて待機します」と話すのは、総括班の千々岩航輝1尉。U125A救難捜索機のパイロットだ。

 救難隊の基本編成は、・・・

https://x.com/AsagumoNews52/status/1948911146406445265
https://x.com/AsagumoNews52/status/1949379233089798186
https://x.com/AsagumoNews52/status/1949590626023936131

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