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海自 実機雷処分が初成功 「もがみ」無人機雷排除システム(2025年6月15日~16日)
2025年7月1日更新
自走式機雷処分用弾薬(EMD)が実機雷を爆破処分。すべて「もがみ」から遠隔操作で行われた(6月15日)=海自提供
齋藤海幕長は6月17日の会見で、FFM型護衛艦「もがみ」(11護隊=横須賀、艦長・大瀬光一郎2佐)による無人機雷排除システムの運用試験を行い、初めて実機雷処分に成功したと発表した。海幕長は「今回の試験によって新たな対機雷戦の有効性を確認することができた」と意義を述べた。
試験は6月15、16の両日、硫黄島周辺で行われた。まず「もがみ」に搭載する水上無人機(USV)が実機雷のある海域まで航走、自走式機雷処分用の弾薬(EMD)を投下して爆破した。これら機雷処分の流れを、すべて護衛艦のCICから遠隔で操作した。
通常、護衛艦は鋼鉄製のため機雷が敷設された海域には近づけないが、今回の運用試験により、安全な海域から遠隔でのオペレーションが可能となった。
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