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「DSEI Japan」 政府が装備品売り込み 英伊と開発の戦闘機や艦艇(2025年5月21日~23日)

2025年6月20日更新


日英伊で共同開発を進めている次期戦闘機(写真はいずれも5月23日、千葉市の幕張メッセ)


海外からも注目を集めた海自の「もがみ型護衛艦」の能力向上型(新型FFM)

 日本政府が防衛装備品の売り込みに力を入れている。5月21~23日に衛装備品の国際展示会「DSEI Japan 2025」が幕張メッセ(千葉市)で開かれた=本紙5月29日付、6月5日付既報。開催は3回目で、今回は前回(2023年)の1・6倍となる471の企業や団体が出展し、そのうち日本勢は前回の86から169に倍増。地政学リスクの高まりを背景に各国が軍事費を増額したことが、出展企業の増加につながったとみられる。防衛装備品の輸出拡大を図りたい政府は、調達の多様化を目指す各国の動きを好機と捉え、日本の防衛装備品の技術力の高さをアピールした。(船木正尋)

 石破茂首相は22日、「DSEI Japan」に首相として初めて訪れた。講演で日本も含めた地域情勢の安定につなげるためにも「各国との装備協力を積極的に推進する」と日本の防衛装備品を売り込んだ。

 防衛装備品の輸出ルール「防衛装備移転三原則」の改定で第三国移転が可能となったGCAP(GlobalCombatAirProgramme)と呼ばれる開発計画の次期戦闘機は、今回の目玉だ。英国、イタリアと共同開発し、35年の配備を目指す次期戦闘機は、日本側は三菱重工業やIHIなど幅広い企業が関わっている。会場内で専用のブースを設け、10分の1の模型も展示された。

 次期戦闘機は、・・・

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