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防衛関連ニュース
総火演 ライブ配信を再開(2025年6月8日)
2025年6月19日更新
2年ぶりのライブ配信を成功させた陸幕広報室の3人のキーマン。(左から)師2曹、本荘2佐、大堀2佐(6月11日、防衛省内の陸幕広報室)
髙橋彩曹長(前列左から2人目)以下、映写中の隊員。前列左端の松川航介3曹がスイッチャ―を務めた(6月8日、静岡県の東富士演習場)=陸自提供
6月8日に行われた陸上自衛隊の「富士総合火力演習(以下、総火演)」では、2年ぶりに演習の模様がライブ配信された。今年の2月から、配信に向けたプロジェクトが着々と進められていた。陣頭指揮を執ったのは3月に陸幕広報室に着任したばかりの本荘龍輝2佐だ。今回は総火演本番に合わせ、魅力的なコンテンツの発信に尽力した本荘2佐と同広報室の師(もろ)忠史2曹に話を聞いた。(寉見陽平)
陸幕広報室 3人の立役者に聞く
「3月に陸幕広報室に異動した日から、今年の総火演はライブ配信を復活させると決まっていて…」――。
陸自は2008年ごろから、総火演のライブ配信を始めた。広く自衛隊への理解を深めてもらう絶好の機会となっているのが、これまでニコニコ生放送やユーチューブなどを利用した動画配信だ。
20年の新型コロナ流行を契機に一般公開を中止したことで、視聴者数が大幅に伸びた。その後、コロナ禍が明けてからは視聴者数が伸び悩む。
危機感を持った陸幕広報室が昨年、新たにライブ配信からアーカイブ配信に切り替えたのは、そういった背景があったからだ。
3月に陸幕広報室に配属された本荘2佐は早速、・・・