創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

防衛関連ニュース

中国空母2隻を確認 硫黄島の東側で発着艦も(2025年6月7日)

2025年6月19日更新


太平洋上で確認された中国空母「山東」=統幕提供


中国海軍空母艦隊の動き

 海自は6月7日、太平洋側の海域で、中国海軍の空母「遼寧」(艦番号16)と「山東」(17)を初めて同時に確認した。それぞれミサイル駆逐艦や戦闘支援艦などと艦隊を組み、艦載機の発着艦を実施した。中谷防衛相は10日の会見で、「中国は2隻の空母の運用能力向上や遠方の海空域における作戦遂行能力を向上するということを企図している」と指摘。外交ルートを通じて申し入れをおこなったことを明らかにした。  空母「遼寧」を含む艦隊は5月25日以降、東シナ海を南下し、同27日に沖縄本島と宮古島(沖縄県)との間を通過。6月7日午後6時ごろには、「ルーヤンⅢ」級ミサイル駆逐艦(122「唐山」)、「レンハイ」級ミサイル駆逐艦(104「無錫」)、「フユ」級高速戦闘支援艦(901)と共に、南鳥島の南西約300キロの海域を航行し、翌8日、艦載機の発着艦を行った。海自の護衛艦「はぐろ」(8護隊=佐世保)が情報収集に当たった。

 一方、・・・

続きを読む

最新ニュースLATEST NEWS