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海賊対処57次航空隊、出発 56次隊、5カ月ぶりに帰国(2025年5月12日)
2025年6月13日更新
57次航空隊の出国行事が八戸基地で行われた(5月12日)=2空群Xより
ソマリア沖・アデン湾で警戒監視任務にあたる海賊対処航空隊の第57次隊が5月12日、海自八戸航空基地を出発した。57次隊は2空群(八戸)を基幹とする隊員約60人で編成され、指揮官は松本光一2佐。これから約5カ月間、現地で不審船の警戒や情報収集活動に当たる。
基地では出国行事が行われ、派遣隊員の家族や来賓ら約240人が出席した。2空群司令・赤岩英明海将補が自衛艦隊司令官・大町克士海将の訓示を代読し、「昨今の中東情勢の影響を受け、低調であった海賊行為もやや増加している。諸官には緊張を強いることが多々あるかもしれない。一人ひとりが自分しか果たしえない職責を果たし、航空隊が一丸となって任務に臨むことを期待する」と激励した。
その後、指揮官の松本2佐が出国を報告し、派遣隊員はP3C哨戒機に搭乗、家族らに見送られながら基地を出発した。
一方、5カ月間の任務を終えた第56次隊航空隊(指揮官・長洋介2佐)が同25日、那覇基地に帰国。隊員は待ちわびた家族らに出迎えられ、再会を喜び合った。