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後方支援学校を開設へ(2025年3月17日)
2025年6月11日更新
準備室の移設に際し、看板を設置する大場学校長(左)と櫻木準備室長(3月17日、東京都練馬区大泉学園町の陸自輸送学校)=輸送学校総務課提供
陸上自衛隊は今、輸送能力の向上に力を入れている。3月24日には輸送科職種の陸自隊員を主体とした「自衛隊海上輸送群」が発足。南西地域への兵站能力を強化するため、海自と共に軍種の垣根を超えた協力体制が敷かれる。2026年度には全国の各補給処を一元運用するため、「補給本部(仮称)」への改編や武器・需品・輸送の各職種を横断した後方支援全体の教育・研究機能として「後方支援学校(仮称)」が発足する。来年度の新編に向け、同学校の準備室が立ちあがった。(寉見陽平)
陸自輸送学校内に「準備室」立ち上げ
陸自の武器・需品・輸送の各職種の教育研究機関はこれまで、それぞれ土浦(武器)・松戸(需品)・朝霞(輸送)の各学校が担ってきた。来年度の「後方支援学校(仮称)」新編に際し、各科の教育の一部はそのまま踏襲される予定だ。
後方支援学校を立ちあげる意義について、輸送学校長の大場昭彦将補は「職種の枠を超えて幅広い後方支援に関する教育・研究を総合的かつ効率的に実施できることから大きな意義がある」と語る。
さらに陸自教育訓練研究本部(目黒)などの関連機関や企業、米軍などとの連携も視野に入れつつ、「最新の後方支援に関する科学技術を吸収できることから、我が国の同分野の進展に期待が持てる」との認識を示した。
陸自によると、・・・