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空自 宇宙作戦群隊員、多国間演習参加 米宇宙コマンド主催「グローバル・センチネル2025」(2025年4月28日~5月9日)

2025年5月29日更新


参加者は宇宙状況把握に関する訓練や意見交換を通じて情報共有態勢を強化した(米カリフォルニアのヴァンデンバーグ宇宙軍基地)

 航空自衛隊は4月28日から5月9日まで、米カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地で開かれた米宇宙コマンド主催の宇宙状況把握多国間演習「グローバル・センチネル2025」に参加した。

 同演習は2014年に始まり、空自は2016年に初参加。昨年に続き参加したのは日、豪、ベルギー、ブラジル、加、コロンビア、フィンランド、仏、独、イスラエル、伊、蘭、ノルウェー、ニュージーランド、ペルー、ポーランド、ポルトガル、韓、ルーマニア、スペイン、スウェーデン、タイ、ウクライナ、英、米の25カ国。今年はチリ、デンマーク、ギリシャ、インドが加わり29カ国に拡大され、空自からは宇宙作戦群(府中)の隊員6人が派遣された。

 演習では、軌道上の物体を検知、監視、追跡するための宇宙状況認識センサーの指揮統制を行うため、日常の宇宙運用などに使用されているプラットフォームを反映した専用のサイトでシミュレーションゲームなどを行い、宇宙状況把握(SSA:Space Situational Awareness)に関する情報共有態勢を強化。このほか、宇宙空間の安定的利用に対する脅威に対応するためSSAについて多国間で意見交換を行うなどして、参加各国との相互理解を深めた。

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