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日米豪比陸軍種トップ LANPACで議論(2025年5月11日~16日)

2025年5月28日更新


パネルディスカッションに参加した(右から)クラーク大将、森下陸幕長、ガリード中将、スチュアート中将(5月14日、ホノルル)=米国防総省提供

 森下陸幕長は5月11日から16日まで、米ハワイ州のホノルルを訪問し、米陸軍協会(AUSA)主催の「LANPAC(Land Force Pacific Symposiumand Exposition・太平洋地上軍シンポジウム)2025」に参加した。14日にはパネルディスカッションに登壇し、米豪比の陸軍司令官と共にインド太平洋地域における「Positional Advantage(位置的優位性)」をテーマに、陸上自衛隊の今後の方向性などについて自身の考えを述べた。(寉見陽平)

インド太平洋地域の「位置的優位性」テーマ

 昨年のLANPACでは、日米豪韓の陸軍種トップがパネルディスカッションで顔を揃(そろ)えた。今回は、韓国に変わってフィリピンが参加し、日米豪比の陸軍種トップが一堂に会した。

 司会進行を米太平洋陸軍司令官のロナード・クラーク大将が務め、森下陸幕長、フィリピン陸軍司令官のロイ・ガリード中将、オーストラリア陸軍本部長のサイモン・スチュアート中将が登壇。

 森下陸幕長はまず、日本の地政学的意味について言及し、日本は「中国が太平洋に進出するのを遮る場所にあり、非常に重要な要衝になっている」と指摘。

 「位置的にはアドバンテージでもあり、・・・

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