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覚書締結後、初の共同訓練(2025年4月3日)
2025年5月19日更新
海自の護衛艦「いなづま」「あしがら」「ありあけ」や電子戦航空部隊が、日本周辺の海空域でそれぞれ日米共同訓練を行った。電磁機動戦や対空戦、対空ミサイル射撃などハイエンドな訓練を通じて、同盟の抑止力・対処力を強化させた。
電磁機動戦の能力向上
4月3日、護衛艦「いなづま」(4護隊=呉)と多用機EP3、OP3C、UP3Dが、沖縄南方海空域で日米共同訓練を実施した。昨年12月に航空集団と米海軍第70任務部隊(CTF70)との間で締結された、電子攻撃部隊間の運用向上を目的とした「風神覚書」に基づくもので(本紙12月26日付既報)、締結後、初の訓練となった。
米海軍からは、第131電子攻撃飛行隊(VAQ131)のEA18G電子戦機が参加。「いなづま」と日米の航空部隊は電磁機動戦訓練を行い、戦術技量と相互運用性の向上を図った。
航空集団司令官・金嶋浩司海将は、「風神覚書に基づき海自と米海軍は近年、EMW(電磁機動戦)能力を向上させ日米の情報戦(IW)連携を強化してきました。今後もCTF70と共にさらなる高みを目指していきたい」と述べた。
「あしがら」や「ありあけ」も
一方、・・・