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愛知県中村知事 14旅団に感謝状(2025年4月21日)
2025年5月19日更新
3月の山林火災で消火活動を行った14旅団に対し、愛媛県の中村知事(右)が感謝状を仲西14旅団長に手渡した(4月21日、香川県の善通寺駐屯地)=14旅団提供
愛媛県の中村時広知事は4月21日、香川県の陸上自衛隊善通寺駐屯地を訪れ、3月に愛媛県今治市で発生した山林火災に対する自衛隊の消火活動に謝意を示した。同県の災害派遣などを担当する14旅団長の仲西勝典将補に感謝状を手渡した。その後、報道陣に対して中村知事は自治体の防災ヘリと自衛隊のCH47(チヌーク)では1機で1回の散水量が約10倍の差があることを指摘し、「全く消火能力が違うチヌークが無ければ抑えることはできなかった」と語った。
3月 今治市山林火災の消火活動に謝意
3月23日午後4時頃、愛媛県今治市長沢の山林で発生した火災は、延焼のおそれがなくなったとする「鎮圧」を宣言した31日まで、約1週間続いた。
火は隣接する西条市まで延焼し、焼失面積は約442ヘクタール(今治市423ヘクタール、西条市19ヘクタール)にまで及んだ。愛媛県の山林火災としては平成以降、県内最大の山林火災となった。
県は火災発生後、23日午後9時37分に仲西14旅団長に災害派遣を要請。翌24日の朝から31日の撤収まで、CH47(チヌーク)大型ヘリが展開し、多い時には1日に計85回もの散水が行われた(25日)。
その間、UH1Jヘリが偵察と空域統制を担ったほか、連絡員を愛媛県庁(7人)、今治市役所(2人)、西条市役所(2人)、現地調整所(4人)の計4カ所に15人を派遣した。
4月21日には・・・