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空自戦闘機が緊急発進 中国ヘリ、尖閣領空侵犯(2025年5月3日)

2025年5月14日更新


領海侵入した中国海警船の甲板から飛び立つ搭載ヘリ(5月3日、沖縄県の尖閣諸島周辺)=第11管区海上保安本部提供

  防衛省は5月3日、沖縄県・尖閣諸島周辺の我が国領海に侵入した中国海警局の船(船番号2303)から飛び立った搭載ヘリコプター1機が、同日午後0時21分頃から同36分頃にかけて領空を侵犯したと発表した。

 海上保安庁の巡視船が確認したほか、空自南西空(那覇)のF15戦闘機が緊急発進して対応した。

 中国機による領空侵犯は、▽2012年12月の国家海洋局(当時)の小型プロペラ機「Y12」による尖閣諸島付近での領空侵犯▽17年5月に尖閣諸島の領海に侵入した海警局の公船から発進して船首付近を飛行した小型無人機(ドローン)による領空侵犯▽24年8月の長崎県男女群島沖でのY9情報収集機による中国軍機として初の領空侵犯――の事例に続き、今回で4回目。中国海警局のヘリによる尖閣周辺での領空侵犯は初めて。

 防衛省や第11管区海上保安本部(那覇)によると、領海侵入した船は計4隻で、3日午後0時18分頃から相次いで領海に侵入。午後1時頃までに領海外側の接続水域に出たことが確認された。ヘリはこのうちの1隻から発進したもので、周辺空域を約15分間飛行した後、着艦した。

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