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防衛関連ニュース
「北の要衝」新たなスタート 近藤総監 「チーム大湊で牽引」(2025年3月24日)
2025年5月13日更新
基地では新編行事が開かれ、隊員たちは「大湊地区隊」として新たなスタートを切った(壇上は金子防衛政務官)
報道陣の取材に答える近藤総監
護衛艦「しらぬい」などが係留する芦崎湾。大型艦も寄港できるよう改修工事が行われる
むつの景色イメージ。一般の公募から選ばれた大湊地区隊のロゴマーク。むつ市のシンボルである釜臥山と、芦崎湾に飛来する白鳥、むつ市の花「はまなす」が描かれる
大湊基地(むつ市)では新編行事が開かれ、金子容三防衛政務官、山本知也むつ市長、隊員ら合わせて約350人が出席。新たに地区総監の任に就いた近藤奈津枝海将は整列した隊員を前に、「体制がどのように変化しようと、北の守りの要衝であることに変わりはない。この激動の時代にあって新たな歴史を作るという誇りを持ち、強い使命感を持って任務にあたってもらいたい」と呼びかけた。
続いて近藤総監と金子政務官が、総監部庁舎玄関に新たに「大湊地区総監部」と書かれた看板を設置。隊員たちは、任務遂行の誓いを胸に新体制でのスタートを切った。
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大湊地区隊の新編は令和6年度の概算要求で明らかにされた。北方から太平洋にかけての防衛、警備、災害派遣を一体的に対応し、部隊運用の柔軟性を向上させることが狙いだ。
今回の改編で大湊地区隊は函館基地隊と共に横須賀地方隊の隷下に入り、北方の防衛・警備は主に横須賀地方隊が担うことになる。大湊地区隊の任務は、・・・