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海上輸送群、本格始動へ 島嶼部へ迅速に人員・物資を輸送(2025年4月6日)

2025年5月13日更新


小型輸送艦「にほんばれ」は艦首のバウランプから車両や補給品などの積載と陸揚げを直接行うことが可能なビーチング能力を持つ(写真はいずれも4月6日、海自呉基地)


海上輸送群は約100人で発足した。部隊は群司令を含め陸自隊員が約9割、艦長などの海自隊員が約1割


中谷氏は記者会見で海上輸送群の新編について「新たな時代の統合運用の一翼を担う」と期待を寄せた

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 海上輸送の専門部隊「自衛隊海上輸送群」の編成完結式が4月6日、海自呉基地(広島県)で開かれた。島嶼部に開設した駐屯地などへの人員や装備品などを輸送するのが主な任務だ。小型輸送艦「にほんばれ」の引き渡しもこの日に完了し、艦内が報道陣に公開された。同艦は港湾設備のない海岸へ物資を揚陸するビーチング能力を持つ。(船木正尋)

小型輸送艦「にほんばれ」公開

 式典では、中谷元・防衛相が群司令の馬場公世1陸佐に隊旗を、「にほんばれ」の艦長を務める伊藤洋隆1海尉に自衛艦旗をそれぞれ授与。その後、陸自隊員が「にほんばれ」に自衛艦旗を掲揚する珍しい光景も見られた。

 式典終了後の記者会見で、馬場1佐は海上輸送群の任務について「我々が保有する各種アセットで、島々が点在する南西諸島に迅速かつ確実に物資と人員を輸送する」と語った。さらに今後の課題にも触れ、・・・

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