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石破首相 比と機密情報共有へ協議開始 越と次官級協議創設で合意(2025年4月27日~30日)
2025年5月12日更新
歓迎式典に出席するため、石破首相(中央右)を出迎えたマルコス大統領(中央左)=4月29日、首都マニラにあるマラカニアン宮殿(内閣広報室提供)
石破首相は4月27日から30日まで、ベトナムとフィリピンを初めて訪れた。
29日に行われたフィリピンのマルコス大統領との首脳会談では今後、自衛隊とフィリピン軍が弾薬や燃料、食料などを相互に融通し合えるようにする物品役務相互提供協定(ACSA)の締結に向けた交渉を開始することで一致。また、軍事的な機密情報の共有が円滑化できる軍事情報包括保護協定(GSOMIA)などの情報保護協定の早期締結に向けても、政府間で議論を行うことで合意した。
30日にはマニラで同国の沿岸警備隊を訪れ、日本が供与した巡視船を視察したほか、インド太平洋・中東方面派遣(IMED25)参加部隊として、マニラに寄港中の掃海母艦「ぶんご」と掃海艦「えたじま」に乗艦し、海自隊員を激励。
両艦は19日には、カンボジア南西部のリアム海軍基地に立ち寄っている。同基地はこれまで中国の支援で拡張工事が行われていて、完成後に外国艦艇が入港したのは両艦が初めて。
最初の訪問地ベトナムでは27日、・・・