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海硫空基 天皇、皇后両陛下出迎え(2025年4月7日)

2025年5月9日更新


硫黄島を訪れた天皇、皇后両陛下を出迎える齋藤海幕長(右端)と4空群司令の鈴木克哉海将補(その左)=4月7日


合同慰霊追悼顕彰式で拝礼する日米の儀じょう隊(3月29日)

 【海硫空基】天皇、皇后両陛下は4月7日、戦後80年に際して、先の大戦の激戦地である硫黄島(東京都小笠原村)を初めて訪問され、花を供えるなど戦没者に祈りをささげられた。3月29日には、石破首相や中谷防衛相のほか、ヘグセス米国防長官らも慰霊に訪れた。海自硫黄島航空基地隊は、円滑な慰霊のため式典の計画から関係者の給養までの細部にわたって支援に当たり、参列者を見送った後もなお、本土から南1250キロの地を守り続けている。

戦後80年 硫黄島を初めて訪問

 海自硫黄島航空基地隊は4月7日、慰霊に訪れた天皇、皇后両陛下を出迎えた。

 雨の中、空自特輸隊(千歳)が運航する政府専用機から航空支援集団副司令官の佐川詳二空将補のエスコートで降りられた両陛下を、齋藤海幕長をはじめ、海幕総務部長の櫻井真啓将補、4空群司令の鈴木克哉将補のほか、基地隊司令の宮崎研三1佐以下約150人の隊員が整列して出迎えた。

 その後、齋藤海幕長が天山慰霊碑、島民平和祈念墓地公園、鎮魂の丘の拝礼に随行。合間に両陛下と懇談し、硫黄島で海自が担う役割や施設の現況などを伝えた。

 基地のエプロンに戻られた両陛下は、整列した基地隊員の前で5分近く歩みを止め、一人ひとりに「何年くらいいらっしゃるのですか」「どのように過ごされていますか」などと声をかけられた。その後、搭乗された両陛下は帽振れで見送られた。

 島を管理する基地隊は、・・・

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