創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です
防衛関連ニュース
小松基地にF35A配備 日本海側の防空体制強化(2025年4月1日)
2025年5月8日更新
F35A戦闘機をバックに、日本海側唯一の戦闘航空団である小松基地の重要性を述べる中空司令官の門間空将(写真はいずれも4月26日)
三沢基地に続き小松基地の303飛行隊に配備されたF35A。三沢で教育を受けたパイロットが搭乗する
航空自衛隊小松基地の303飛行隊に4月1日、F35A戦闘機が新たに配備された。これを記念して26日には同基地格納庫でF35A配備式典が行われ、執行者を務めた中部航空方面隊司令官の門間政仁空将のほか、小林一大防衛大臣政務官、空幕防衛部長の久保田隆裕将補、基地隊員ら約400人が参加。門間司令官は「日本海正面の防空の要であるここ石川県小松基地にF35Aの配備が実現されたことを心よりうれしく思う」と話した上で、自治体や関係者らへの謝意を表した。(櫻井穂乃香)
三沢に続き2番目
F35Aは、これまでの戦闘機から格段に進化したシステムを有する「第5世代戦闘機」で、レーダーで捉えにくいステルス性能をはじめ、火器管制能力、電子戦能力、電子防護能力に優れている。これまで三沢基地のみに配備されていたが、日本海側の防空体制強化のため、国内2カ所目として小松基地に配備された。
同機は三菱重工業名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場で最終的な組み立てが行われ、4月1日に3機が小松基地に到着。同日の出迎え行事で小松基地司令(兼6空団司令)の村上博啓将補は、「F35Aを小松基地に配備することは、我が国の抑止力をより確かなものとするために非常に大きな役割を果たす。万全な飛行安全の確保を第一に、より強い小松基地を作り上げていく」と話した。
3機の配備に伴い、・・・