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防衛関連ニュース
入間病院 新たな装備品を導入 航空後送間救護能力の強化(2025年3月27日)
2025年5月2日更新
新たに配備された「航空医療搬送訓練装置」をバックに写真に納まる(左から)辻本航空医学安全研究隊司令、辻本空幕首席衛生官、加藤病院長、杉山司令、若海氏
航空医療搬送訓練装置の内部
【入間病院】自衛隊入間病院は3月27日、病院地区内で航空医療搬送訓練装置引き渡しと大型救急車運用開始の式典を開いた。
2022(令和4)年12月に閣議決定された安保3文書で、航空後送間救護能力の強化が明記されたことにより、訓練環境の構築、傷病者搬送を目的として航空医療搬送訓練装置と大型救急車が新たに同病院に導入された。
同病院にのみ配備された航空医療搬送訓練装置は、輸送機のカーゴルームを忠実に模したコンテナ型の装置で、患者輸送の教育訓練に使用される。C130H輸送機、C2輸送機、CH47J輸送ヘリ3機種の担架配列が可能で、機内特有の狭さ、騒音、低照度の環境を再現。電源喪失や火災などの緊急時の対応、不測事態発生時の患者管理要領が演練できる。
これまでの普通救急車は担架搬送患者のみの場合1人、独歩可能患者のみの場合約4人の収容だった。だが、・・・