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防医大医官 初の海外派遣(2025年2月12日~3月1日)

2025年4月23日更新


インタビューに答える山田3佐(3月24日、防衛省)


PKO活動中に仲間の隊員が負傷したことを想定した応急処置方法について教える山田3佐(右端)=2月21日、フィジーの首都スバにあるクイーンエリザベス基地(防衛省提供)

 2月にフィジー軍に対して行われた衛生分野の能力構築支援事業で、初めて防衛医科大学校(所沢)の医官(医学研究科学生)が派遣された。同事業を統括する防衛政策局インド太平洋地域参事官付は「医官としての本来任務がある中、防医大が協力してくれたことは非常にありがたい。今回の派遣は太平洋島嶼国との防衛協力における一つの良いロールモデルとなる」と意気込む。今回は、防医大医官として初めて能力構築支援事業に参加した医学研究科学生の山田浩平3陸佐に3月24日、話を聞いた。(寉見陽平)

フィジーへの能力構築支援

 普段は戦傷病に関する医学研究をしながら、時には救急科専門医として救急外来で後輩の監督や指導、さらには集中治療室の対応などまでこなす山田3佐。

 今回、2月12日から3月1日まで、フィジー軍に対する衛生分野の能力構築支援事業に参加し、チーム長として衛生学校の医官2人を率いた。

 現地ではさまざまな想定外に直面・・・

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