創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です
防衛関連ニュース
統幕学校・国際平和協力センター 国連が中級課程初認定 米国防省の支援受けず教育(2025年3月)
2025年4月9日更新
中級課程教育が国連から認められ、認定証をスッド課長(左)から受け取る渡邉センター長(3月5日、ニューヨークの国連本部)=国際平和協力センター提供
中級課程教育の一環で、国際平和協力センター主任研究官の南條衛1陸佐(左から2人目)を指揮官役に、多国籍の隊員らがPKOミッションについて議論(2月7日、統幕学校国際平和協力センター)
防衛省統合幕僚学校国際平和協力センターは2010(平成22)年3月の設立以来、国際平和協力活動などに従事する職員らを対象に、必要な知識や技能を習得させるための教育を行っている。教育は2課程(中級課程、上級課程)と1講習(基礎講習)の3つで、これまで中、上級課程の教育は米国防省に委託していたが、このほど国連本部から正式に中級課程教育が国連幕僚課程として認められた。米国防省からの支援を受けずに、同課程を国内で教育できるのは同センターが初。センター長の渡邉邦嘉1佐は「センターの長年の取り組みが認められたもの」と喜びを語った。(寉見陽平)
渡邉1佐 「長年の取り組みが認められた」
今年の「中級課程教育」は、1月20日から2月12日までの約1カ月間、陸海空の幹部自衛官(3佐~1尉)6人と内閣府国際平和協力本部事務局の1人に加え、米、豪、独、カナダ、タイ、ベトナム、シンガポール、パプアニューギニア、ケニア、ヨルダン、カタールからの留学生14人が参加した。
2月7日の教育は、2班に分かれて行われていた。どちらもさまざまな国籍の学生が陸海空軍種それぞれの迷彩色をまとい、1つの国連PKOミッションを実施するための計画調整を行っていた。使用言語は英語のみだ。
「ここまで国際色豊かな状況における教育は、・・・