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防衛関連ニュース
空幹候校 幹部候補生らが戦傷医療訓練を実施(2025年2月17日~20日)
2025年4月8日更新
候補生たちは戦傷医療訓練で
【空幹候校=奈良】空自幹部候補生学校は2月17日から20日まで、88期飛行幹部候補生課程の総合訓練「基地警備」を行った。
同訓練は航空機運用基地を想定して、候補生たちが自ら計画した警備計画に基づき重要防護目標の防護・警備を行うもの。強烈な寒波が訪れ、みぞれ混じりの雪が降る厳しい環境下で、奈良基地の警備隊員と連携して進入する仮想敵に対処した。
戦傷医療で大半の死亡理由となる爆傷や銃創による失血死を防ぐことで、隊員の救命率が向上する。こうしたことから、訓練では敵の脅威に直接さらされている状況下での患者救護・後送を実施。
さらに、敵の直接的な脅威が収まった場で、第一線救護衛生員として指定されている隊員が中心となって血液循環量の保持を目的に輸液や止血剤の投与を行った。
候補生たちは訓練を通じて各種事態に対する対処能力を向上させると共に、救護処置に必要な知識と技能を高めた。