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「しらせ」が再び南極に トッテン氷河沖で観測支援開始(2025年3月6日)

2025年4月7日更新

吹雪のなか係留系を設置する「しらせ」乗員(3月10日)=海自提供

 文部科学省の第66次南極地域観測隊を乗せた海自の砕氷艦「しらせ」(艦長・齋藤一城1佐以下乗員約180人)は3月6日、南緯64度を通過し、トッテン氷河沖での観測支援を開始した。

 66次隊は観測隊史上初の「2レグ制」を導入しているため、今回の「しらせ」は、オーストラリアのフリーマントルと南極大陸間を2往復する。1月下旬に昭和基地を離岸した「しらせ」は北上し、2月23日にフリーマントルに入港。観測隊員の一部を入れ替えて、ふたたび南極のトッテン氷河へ向け航行した。トッテン氷河沖では氷河の融解メカニズムを解明するための観測が行われ、「しらせ」は海氷採取や通年係留系(海中の水温、塩分、流速などの情報を取得する)の設置・回収など海洋観測を支援している。帰国は4月22日の予定だ。

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