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　齋藤海幕長は３月１８日から２０日まで、フィリピン海軍の招待に応じて同国を訪問、海軍高官らと意見を交換し、相互理解と信頼関係の促進を図った。

　海幕長は１９日に首都マニラのフィリピン海軍本部で、同海軍司令官のエスペレタ中将と懇談。両者はインド太平洋地域における情勢認識を共有すると共に、今後の日比海軍種間の防衛交流の方向性について協議した。また、海幕長とエスペレタ中将は、海自と比海軍との戦略的パートナーシップ強化に関する意図表明文書に署名。

　この地域における海上安全保障上の共通の課題に対処するため、協力関係をいっそう強化していくことで一致した。

　帰国した海幕長は２５日の会見で、「フィリピンは我が国にとって重要なシーレーンに接しており、戦略的に重要な地域に位置している」とした上で、「フィリピン海軍との連携を強化することは、２国間の海洋安全保障にかかる協力関係を推進し、地域の平和と安定に寄与するものだ」と意義を述べた。