創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です
防衛関連ニュース
米国防長官 中谷防衛相と初の対面会談(2025年3月30日)
2025年4月2日更新
米国防長官として初めて日本を訪れたヘグセス長官(中央右)が、中谷大臣(中央左)のエスコートで満開の桜の下、特別儀仗隊から栄誉礼を受ける(3月30日、防衛省)
中谷防衛相とヘグセス米国防長官は3月30日、防衛省で初の対面による会談を行った。両者は2月の日米首脳会談で一致した内容を踏まえ、同盟の抑止力・対処力を一層強化することを確認。ヘグセス長官は、3月24日に発足した「自衛隊統合作戦司令部」のカウンターパートとなる在日米軍「統合軍司令部」創設に向け、新たに調整部署を設ける「フェーズ1を開始した」と発表したほか、防衛装備・技術協力分野では「AMRAAM(アムラーム)」などのミサイルの共同生産に向けた取り組みを加速させることで一致した。(寉見陽平・船木正尋)
統合軍司令部移行へ調整
1月の就任以来、初めての日本訪問となったヘグセス長官は3月30日午前9時半過ぎ、特別儀仗隊による栄誉礼によって迎え入れられた。
中谷大臣は会談後の共同記者会見の冒頭、満開の桜が咲き誇る様子を日米関係の未来になぞらえ、「今後の日米同盟の華やかな未来を祝っているような感じでした」と語り、約85分間に及んだ会談は「極めて率直で実りのあるとても良い会談で大成功だった」と強調した。
ヘグセス長官は会談の冒頭で、台湾有事を含め、中国への抑止に対する日本の対応策について、「どのようなことを行っているのかを聞きたい」と率直に日本側に伝えていた。
会談後の共同記者会見で、・・・