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山林火災の災派終了 大船渡市長から謝意(2025年3月14日)

2025年3月19日更新


大船渡市の渕上清市長(右)から感謝の言葉を受ける陸自隊員の(左から)浦崎1尉以下4人(3月14日、大船渡市役所前)=大船渡市提供

 岩手県大船渡市で2月26日から山林火災の空中消火に当たってきた自衛隊は3月14日午後4時半、地元消防のみで対応可能となったことから、同県の達増拓也知事が陸自東北方面特科連隊長(岩手)の矢山善隆1佐に撤収を要請し、災害派遣部隊は活動を終了した。

 大船渡市役所前では14日夕、自衛隊員を見送るセレモニーが行われた。東北方面特科連隊第2大隊本部から連絡調整要員として派遣されていた浦崎匠海1尉以下4人が災派部隊を代表して参加し、渕上清市長から感謝の言葉が贈られた。

 渕上市長は「自衛隊の消火活動は多くの市民に元気と安堵(あんど)を与えてくれた。活動は常に危険と隣り合わせであったものと思われ、その労苦には感謝の言葉をいくら重ねても足りないものと感じている」などと述べ、謝意を表明した。

 4人は市の職員たちが「自衛隊のみなさんありがとう」と書かれた横断幕を掲げて拍手で見送る中、車両で市役所を後にした。

 【自衛隊の災派実績(2月26日~3月14日)】▽CH47による散水回数=1296回▽散水量=約6480トン▽参加部隊(最大時11機態勢)=陸自1ヘリ団(木更津)、空自三沢ヘリ空輸隊、入間ヘリ空輸隊のCH47が空中消火、東北方面航空隊(霞目)のUH1が空中統制と映像伝送▽東北方面特科連隊の隊員が24時間ローテーションを組んで毎日約40人態勢で地上支援のほか、岩手県庁、大船渡市役所、現地調整所に連絡要員を派遣

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