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陸自、加主催冬季演習に初参加 隊員2人がオブザーバーで(2025年2月17日~20日)
2025年3月17日更新
カナダ陸軍の冬季演習に初めてオブザーバー参加した陸自隊員2人(前列右端)が記念撮影(2月18日、カナダのユーコン準州)=陸自提供
陸自は2月17日から20日まで、北極圏に位置するカナダのユーコン準州で実施されたカナダ陸軍主催の冬季演習「アークティック・バイソン25」に、隊員2人をオブザーバーとして派遣した。同演習に陸自が参加するのは初めて。
陸自によると、派遣したのは陸幕防衛部防衛課防衛協力センターで防衛交流係の2陸佐と北部方面総監部防衛部防衛課で研究班長を務める2陸佐の2人。今回、カナダ陸軍から正式にオブザーバー参加するための招待状が届いたことで実現した。参加国は日本のみだった。
陸自が初めて参加することで「(1)カナダ陸軍との関係強化に期待でき、(2)北極圏における同志国の取り組みに陸自が関与することが、北極評議会のオブザーバー国である我が国の北極政策に寄与する」と判断したことから参加したという。
カナダ陸軍は同演習で、部隊が北極圏の冬季戦に向けた準備態勢を整えるための検証を目的に実施していて、演習ではカナダの前進支援基地への移動から展開、哨戒、撤収と対敵行動を含む動きまでを訓練。
参加した陸自の2人は「地形や気象の特性に違いはあるものの、・・・