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森下陸幕長 米陸軍参謀総長らと会談 6回目の訪米で、部隊視察も(2025年2月21日~3月1日)
2025年3月13日更新
4回目の対面を果たし、会談するジョージ大将(左)と森下陸幕長(2月27日、ワシントンDCの陸軍参謀総長執務室)=陸自提供
森下陸幕長は2月21日から3月1日まで、6度目となる米国を訪問した。カウンターパートにあたる米陸軍参謀総長や米海兵隊総司令官と会談したほか、部隊視察を行った。
最初に訪れたのは、アラスカ州のリチャードソン統合軍基地に所在する第11空挺師団。同師団はインド太平洋地域や北極圏のマルチ・ドメイン・オペレーションを実施し、世界的な遠征作戦を行う部隊で、毎年習志野演習場で行われる「降下訓練始め」にも参加している。
現地では、副師団長のトーマス・バーク准将と懇談し、北極圏の地政学的重要性と共に同地域における中国やロシアの活動状況について認識を共有。
そのほか、寒冷地作戦に関する意見交換や冬季装備品の研修を受け、陸自装備品を改善するための知見を学んだ。
陸自はこの視察について「北部方面隊をはじめとする積雪寒冷地部隊の作戦遂行能力の向上・発展に有効な視察だった」とした。
続いてワシントン州のシアトルにあるルイス・マコード統合軍基地に所在する第1軍団を訪れた森下陸幕長は、第1軍団長のマシュー・マクファーレン中将と懇談。
各種訓練などの成果を着実に積み上げ、カウンターパートの陸上総隊や各方面隊レベルでの相互運用性向上を図っていくことで合意した。
また、ヤマサクラ演習に毎年参加する第1軍団として、・・・