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防衛関連ニュース
海自 音響測定艦「びんご」進水(2025年2月17日)
2025年3月4日更新
「ひびき」型音響測定艦の4番艦として進水した「びんご」=2月17日、三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場=海自提供
海自の音響測定艦(令和4年度計画、2900トン)の命名・進水式が2月17日、岡山県玉野市の三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場で行われ、同艦は「びんご」と命名され、進水した。
艦名は瀬戸内海中央部に広がる「備後灘」に由来。就役は2026年3月の予定で呉の第1音響測定隊に配備される。艤装員長は二葉進之3佐。
「びんご」(AOS5204)は双胴型のSWATH型を採用した音響測定艦「ひびき」型の4番艦で、艦尾から海中に降ろして広範囲な海中音波を探知する曳航式ソーナー「SURTASS」を搭載。艦体には横方向に艦を動かすバウスラスター、後部にはヘリ発着用の飛行甲板を備えている。
命名・進水式は福田達也呉地方総監の執行で行われ、齋藤海幕長や海幕総務部長の櫻井真啓将補らが出席。防衛大臣代理の齋藤海幕長が命名書を読み上げ、支綱を切断すると、「びんご」は進水した。
第1音響測定隊は、常続的に情報を収集するためにクルー制を導入しており、今までの3艦4クルー体制を、「びんご」就役後は4艦5クルー体制に拡大する。