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第28回インド太平洋海軍大学セミナー 自由で開かれた海洋秩序をテーマに23カ国が交流(2025年2月7日)
2025年2月20日更新
研修に訪れた防衛省で、齋藤海幕長(前列中央左)、石巻海幹校長(同右)と記念撮影=いずれも2月3日、防衛省
初参加の南アフリカの大佐(中央)と握手する齋藤海幕長(右)と石巻学校長
海自幹部学校(目黒)は2月3日から7日まで、「第28回インド太平洋海軍大学セミナー(IPNCS)」を開催した。「自由で開かれた海洋秩序。インド太平洋の未来に向けた協調的取組」を主題に、日本を含む過去最多23カ国の大佐級の海軍士官(うち女性2人)が交流した。1998年から行われており、スリランカと南アフリカは初参加となった。(清水理恵)
市ヶ谷地区で初の部隊研修
参加国は過去最多
3日の開会式には、チリのリカルド・ロハス駐日大使をはじめ、平和・安全保障研究所理事長の德地秀士氏や駐在武官、職員、学生など約90人が出席した。
学校長の石巻義康海将が開会のあいさつをし、「安全保障上の課題や不安定要因は、多様かつ広範で一国だけでは困難だ。だからこそ、国際社会は分断と対立を乗り越え、国際協調を進める必要がある」と述べた。その上で「参加者相互の交流が、海軍間協調の礎となり、国家間の相互信頼を高め、海洋安全保障協力を促進し、インド太平洋の枠を超えて国際社会全体の平和と安定と繁栄の土台となることを望む」と、参加者への期待を示した。
セミナーに先立ち、德地氏が基調講演し、・・・