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日英実動訓練「ヴィジラント・アイルズ24」 島嶼地域の抑止力強化へ(2025年1月15日~26日)

2025年2月14日更新


CH47から降機した英陸軍の隊員たちが周囲を警戒しながら前進(いずれも1月23日、日出生台演習場)


ドアガン射撃で部隊を援護するUH60JA


CH47に積載された高機動車が前線へ展開


UH60JAが砂ぼこりを上げながら拠点へ帰投


編隊飛行で日出生台演習場を後にするCH47


小銃を携えて警備する陸自隊員


実動訓練を視察する森下陸幕長(左)とロングボトム駐日英国大使らが視察


VI24の実施に合わせて作製された記念ワッペン

 九州では初めてとなる陸自と英国陸軍による共同訓練「ヴィジラント・アイルズ(VI)24」が1月15日から26日まで、日出生台演習場(大分県)などで行われた。訓練には英陸軍から約100人、陸自からは過去最大規模となる約700人が参加した。島嶼防衛を想定し、「準同盟国」と位置づける英国と連携強化を図り、抑止力強化につなげる狙い。(船木正尋)

九州で初 約800人が参加

 VIは、同じ島国である日英両国による島嶼防衛を想定した実動訓練で、今回で5回目。部隊間の相互往来をスムーズにする日英の「円滑化協定(RAA)」を昨年に引き続き適用した。主要部隊は陸自から第13普通科連隊(松本)などの第12旅団を中心に、第1空挺団(習志野)、第1ヘリコプター団(木更津)などが参加したほか、英陸軍からは高い空中機動展開能力を持つ第16空中強襲旅団戦闘団が加わった。

 同演習場をはじめ、十文字原演習場(大分県)、築城基地(福岡県)の訓練施設で、潜入・偵察、空挺降下、実弾射撃など島嶼防衛に関する作戦能力や戦術の向上を図った。

 報道公開された23日の訓練には、陸自の第13普通科連隊(松本)といった第12旅団を中心に、第1空挺団(習志野)など約20人、英陸軍からは第16空中強襲旅団戦闘団の隊員約60人が参加した。実動訓練が実施された日出生台演習場には、・・・

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