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ブルネイの「ジャングル戦シンポジウム」 陸自隊員2人を初派遣(2024年11月24日~27日)
2025年1月29日更新
日本として初めて参加した嶋宮2陸佐(右端)と握手するブルネイのビラ皇太子(11月26日、ブルネイのカーグ・ダム)=陸自提供
陸自は昨年11月24日から27日まで、ブルネイの首都バンダルスリブガワンで行われた「ジャングル戦シンポジウム」に初めて陸自隊員2人を派遣した。期間中、2人はジャングル戦の分野における各国の教訓を学んだほか、防衛省・自衛隊が積極的に取り組んでいるWPS(女性・平和・安全保障)の分野について紹介し、参加した各国関係者らと連携を深めた。
各国の教訓を学ぶ
昨年、日ブルネイ両国の外交関係樹立40周年だったことを踏まえ、2023年12月に岸田文雄首相(当時)とハサナル・ボルキア国王(首相兼国防相兼財務相兼外相)との首脳会談が行われた。会談では、2024年を「日・ブルネイ交流年」とすることを決め、共同文書には「部隊間交流の強化」が示されていた。
陸自によると、今回のシンポジウムの参加は正式にブルネイ陸軍司令官から招待を受けたもので、両国の記念すべき年にシンポジウムに参加することで陸軍種間の関係強化につながるほか、参加各国のジャングル戦分野における教訓の共有や協力を強化できることから参加を決めた。
ブルネイ陸軍とブルネイ駐留英国軍の共催で行われた「ジャングル戦シンポジウム」は2019年から始まり、・・・