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防衛費13年連続増加 初の8兆円台 反撃能力強化(2024年12月26日)

2025年1月29日更新


「航空宇宙自衛隊(仮称)」への改称を見据え、宇宙領域の防衛能力を強化する=防衛省提供

 政府は昨年12月26日、2025(令和7)年度予算案を決定した。防衛費は米軍再編関係費やSACO(沖縄に関する特別合同委員会)関係費を含めると8兆7005億円となり、今年度よりも7508億円増加し過去最大を更新した。増額は13年連続で、初の8兆円台となった。ミサイル基地などを破壊する反撃能力(敵基地攻撃能力)の手段となる長射程ミサイルを取得するほか、目標の探知や追尾に必要な衛星コンステレーションの構築を進める。石破茂首相の目玉政策である自衛官の処遇改善の関連事業にも予算を投じる。来年度の防衛予算について、今回の「全般」以降は、「統幕」「陸自」「海自」「空自」の重要施策をシリーズで展望する。

2025年度防衛費 重要施策を見る <1> 全般

 政府は23~27年度の防衛費を43兆円と定めており、25年度は計画の3年目にあたる。措置されるのは25年度予算までで約62パーセント(契約ベース)を占める。政府は、防衛予算と他省庁の研究開発費などの関連予算を合わせた額を、27年度に国内総生産(GDP)比2パーセントにする方針。

 予算案では、・・・

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