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防衛関連ニュース
海上自衛隊功労章を創設 他国軍との関係深化へ チリ、ペルー海軍両学校に授与(2024年12月9日)
2025年1月28日更新
今年度創設された「海上自衛隊功労章」=海自提供
防衛駐在官の成田2陸佐(左)が優秀卒業生に海上自衛隊功労章を授与した(12月9日、チリ海軍士官学校)=海自Xから
海自は、他国軍との防衛交流の機会を作ることを目的に、今年度新たに「海上自衛隊功労章」を創設し、昨年12月にチリ海軍士官学校、ペルー海軍兵学校の両卒業式で初めて同章を授与した。齋藤海幕長は同17日の会見で、同章について「2国間関係の深化、両国との関係を一層強化することにつながる」と語った。
これまで他国軍から叙勲などを受けた場合の外交儀礼上の返礼に関する規定がなかったため、それを可能にする規則として「海上自衛隊功労章の贈与」を2024年3月に定めた。海自への理解と支援を増進させ、将来的な望ましい安全保障環境の創出を目的としている。
同章を12月9日、チリ海軍士官学校の卒業式で、海幕長の代理で在チリ大使館防衛駐在官の成田2陸佐が成績優秀な学生に対して授与。続いて同16日には、ペルー海軍兵学校卒業式で駐ペルー日本大使の山本毅氏が海幕長の代理を務め、・・・