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石破首相 マレーシア・インドネシア訪問 OSA活用などで連携強化へ(2025年1月9日~12日)

2025年1月23日更新


プラボウォ大統領(右)と会談した石破首相は海洋安保分野での連携強化を確認(1月11日、インドネシア大統領宮殿)=内閣広報室提供

 石破茂首相は1月9日から12日の日程で、マレーシアとインドネシアの両首脳とそれぞれ会談。南シナ海で軍事活動を活発化させる中国を念頭に、海洋安全保障分野での連携強化を確認した。日本側は同志国の軍に防衛装備品などを供与する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」などを通じ、両国を支援する考えだ。

 10日、マレーシアを訪問した石破首相は、アンワル首相と会談。東南アジア地域で影響力を増す中国を念頭に、海洋安保での協力強化を確認した。石破首相が昨年10月の就任後、国際会議以外で個別の国を訪問するのは初めて。

 会談では、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化のために連携していくことで一致。石破首相はOSAを活用して、今後も支援を進めていく考えを伝えた。

 マレーシアは海上交通路(シーレーン)の要衝に位置し、今年の東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国も務める。こうした中、日本政府は東南アジア諸国との関係を重視し、地域での存在感を高めたい考えだ。

 11日には、インドネシアの首都・ジャカルタ郊外で、プラボウォ大統領と会談した。海洋進出を拡大させる中国を念頭に、両首脳は海洋安保分野での連携強化を確認。OSAによる高速警備艇の供与や、外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)の年内開催で合意した。

 会談では、・・・

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