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中谷防衛相 英国防相と会談 次期戦闘機開発の工場視察(2025年1月13日~15日)

2025年1月22日更新


防衛相の就任以来、初めて行われた日英防衛相会談でヒーリー大臣(中央左)と握手する中谷大臣(中央右)。両脇は英空軍参謀長のリチャード・ナイトン大将(右端)と内倉空幕長(左端)=1月15日、英国防省(英国防省提供)

 中谷防衛相は1月13日から15日まで、英国を訪れ、ジョン・ヒーリー国防相と初めて会談したほか、次期戦闘機開発の参画企業である英防衛大手BAEシステムズ社や政府間機関「GIGO(ジャイゴ)」本部、英国常設統合司令部(PJHQ)を訪問した。3日間の滞在で関係各所を回った中谷大臣は15日、ロンドン市内のコンラッドホテルで行われた会見で「日英間の安全保障上の連携は、前回私が訪問した10年前とは比較にならないほど強化されていることを実感した」と語った。

「ヴィジラント・アイルズ24」開始日に

 14日、次期戦闘機開発の中心となっているランカシャー州ウォートンにあるBAEシステムズ社の工場を視察した中谷大臣は急遽(きょ)、飛行機がキャンセルになったため、鉄道で工場を目指すことになった。

 思わぬハプニングだったが、列車内ではBAEシステムズ社のチャールズ・ウッドバーン最高経営責任者(CEO)と約2時間、「膝と膝を突き合わせ、忌憚(きたん)のない意見交換を行い、GCAP(グローバル戦闘航空プログラム)の設計作業を加速させていくため、今年中に各国の契約をGIGOとJV(ジョイント・ベンチャー)の契約に一本化することが重要だと一致した」と中谷大臣は会見で明らかにした。

 ウォートンの工場ではGCAPの下、・・・

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