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防衛関連ニュース
海自砕氷艦「しらせ」 第66次南極地域観測事業を支援(2024年1月)
2025年1月20日更新
厚い氷をラミングで割りながら進む「しらせ」(ドローンで撮影)=12月22日、写真はすべて海自提供
「しらせ」と沈まぬ太陽。南極の12月から1月は真夏に当たり、太陽が沈まない白夜の現象が起こる(1月2日)
昭和基地接岸に先立ち日本からの「初荷」を届けた(右から齋藤艦長、行松65次越冬隊長、原田66次隊長)=12月28日
南緯55度を通過し、艦内に「しらせ郵便局(銀座郵便局しらせ船内分室)」を開局(12月14日)
往路でもさまざまな海洋観測支援を行った。海底圧力計を投入(12月21日)
南緯50度で海洋生態系モニタリング観測(12月13日)
新年に飛行甲板で「66」の人文字を作る「しらせ」乗員(1月1日)
フリーマントルに入港。地元日本人会が「しらせ」を歓迎した(12月5日)
フリーマントルで観測隊員65人が「しらせ」に合流(12月9日)
文部科学省の第66次南極地域観測事業を支援する海自の砕氷艦「しらせ」(艦長・齋藤一城1佐以下乗員約180人)は12月31日、昭和基地沖約300メートルの定着氷に到着、無事、接岸を果たした。往路のラミング(氷に乗りあげ船体の重さで氷を砕き進むこと)は645回で、昨年の291回を大きく上回った。
11月20日に横須賀を出発した「しらせ」は南下し、12月5日、地元日本人会の歓迎を受けながらオーストラリアのフリーマントルに入港。第66次観測隊員と合流すると、再び昭和基地のあるリュツォホルム湾に向け航行を続けた。
途中、幅約200キロにおよぶ流氷帯に行く手を阻まれ、「しらせ」は・・・