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百里救難隊 広瀬勲3曹 はるかな高み モンブラン登頂(2024年8月10日)

2025年1月10日更新


モンブラン山頂で日の丸を掲げる広瀬勲3曹。一生の宝物となった1枚(2024年8月10日)=本人提供


モンブラン山頂を望む

 空自航空救難団は昨年11月、百里救難隊の広瀬勲3曹(28)が8月10日にフランスとイタリアの国境にある標高4809メートルのアルプス最高峰「モンブラン」に登頂したと発表した。3年前に登山を始め、これまで筑波山を皮切りに那須岳や日光連山、富士山に登頂。一昨年には米国のレーニア山(4392メートル)に挑戦するなど高みを目指し続ける広瀬3曹は「今年も新たな山に挑戦したい」と話している。(伊藤和樹)

標高4000メートル級に雪辱

 昨夏、単独で成田空港を出発し、スイスのジュネーブへ。高速バスに乗り換えてモンブランの麓町、フランスのシャモニーに到着し、バス、ロープウエー、鉄道を乗り継いでモンブランの登山口に踏み込んだ。

 山小屋に泊まりながら順調に進むも、標高4000メートルを越えたあたりから頭痛と眠気に襲われ、10歩進んでは小休止と牛歩の道のり。何度も心が折れそうになり、引き返すことも頭をよぎったが、「ここまで来て諦めたら一生後悔する」と自身に言い聞かせ、1歩ずつ確実に歩を進めた。

 「諦めなかったのは・・・

 

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