創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
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　統幕は１２月９日、中国軍のＹ９哨戒機１機＝写真＝が同日午後、大陸方面から東シナ海に飛来し、沖縄本島と宮古島の間を抜けて太平洋を南進したため、空自南西空のＦ１５戦闘機などが緊急発進して対応したと発表した。Ｙ９は往路と同じルートをたどって大陸方面に戻った。統幕は同日、空自機が撮影したＹ９の写真と航跡図を公表した。

　翌１０日には中国軍の無人機と推定される１機が東シナ海から与那国島と台湾の間を抜けて太平洋に進出し、先島諸島の南西沖を複数回旋回したため、空自南西空のＦ１５戦闘機などが緊急発進して対応した。無人機はその後、南方に飛び去った。統幕は航跡図を公表した。

　１１月２１日にはロシア軍のＩＬ２０情報収集機１機が北海道の礼文島沖から石川県の能登半島沖まで列島に沿って日本海を南進したため、空自の北空や中空の戦闘機などが緊急発進して対応した。

　露軍機は能登半島沖で北西に針路を変え、大陸方面に戻った。統幕は同日、空自機が撮影したＩＬ２０の写真と航跡図を公表した。中露軍機のいずれも領空侵犯はなかった。