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統幕 第2回「WPS集合教育」 ジェンダー視点で作戦の実効性向上へ(2024年12月13日)
2024年12月24日更新
壇上で男性隊員(右)が「花子」さん、女性隊員(左)が「太郎」さんの役割を演じ、人生のイベントに応じて前進と後退を繰り返しながら昇進の開きなどのジェンダー・ギャップを体験した。中央は講師の齋藤知恵3海佐(12月13日、防衛省A棟講堂)
吉田統幕長(後列2段目左)と南雲統幕副長(その右)を囲んで結束をアピールする統幕のジェンダー担当メンバー。左端は統幕首席参事官付の杉原逸樹事務官、その右は統幕人材育成班長でジェンダーアドバイザーの山﨑麻由1陸佐=統幕提供
ジェンダー視点で作戦の実効性向上へ――。統合幕僚監部は12月13日、防衛省でWPS(女性・平和・安全保障)に関する今年度2回目となる集合教育を行った。吉田統幕長以下約200人が受講した6月の第1回に続くもので、今回は統幕(市ヶ谷)をはじめ、自衛隊サイバー防衛隊(同)、統幕学校(目黒)で実務に携わる2佐以下の隊員約220人がオンラインを含めて受講し、WPSに関する理解を深めた。
講師に斎藤3海佐 実務者約220人が受講
講師を務めたのは、統合幕僚学校国際平和協力センター(市ヶ谷)で研究者兼教官を務める齋藤知恵3海佐。今年11月にマレーシアで行われた「ジェンダーアドバイザー課程」を修了した自身の経験を踏まえ、約1時間の講義を行った。
今回は受講者が参加する「ミニ・エクササイズ」を取り入れたのが特徴で、壇上では男性隊員が「花子」さん、女性隊員が「太郎」さんの名札を持って同じスタート地点から「隊員人生」を開始した。
結婚、出産・育児、介護、転勤、単身赴任、入校、留学――など、入隊後のさまざまな出来事によって一歩前進したり後退したりを繰り返しながら、・・・