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海自幹部学校 WPNS 次世代海軍士官交流 28カ国64人が参加(2024年10月8日~17日)

2024年12月13日更新


6つのグループに分かれて、活発な討議が行われた研究会(10月14日)

横須賀基地の部隊研修(10月9日)

 【海幹校=目黒】海自幹部学校(学校長・江川宏海将)は10月8日から17日まで、「第12回西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)次世代海軍士官短期交流プログラム(STEP)」を開催した。日本を含むWPNS加盟国をはじめ、南アジア、中東、欧州から計28カ国が参加し、対面形式では過去最多の規模となった。

信頼醸成に大きな成果

 海外からは27カ国31人の海軍士官が出席して、陸海空自の指揮幕僚課程に在籍する幹部学生33人と、2週間にわたり研究会や研修などを行い、相互理解を深めた。

 研究会では、「海洋の未来―海軍間協力の拡大」を主題に、各国海軍が直面する共通の課題を気候変動、信頼醸成、人材育成の3つのテーマで6グループに分かれて討論。各国士官は、討議を通じて互いの考え方や価値観の違いを受け入れ、尊重し合える関係を築いた。海軍間協調の意義について学ぶなど、信頼醸成に大きな成果を挙げた。

 江川学校長は16日の閉会式で、「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を実現するためには、各国の協調が不可欠だ」とした上で・・・

 

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