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空自機が緊急発進 中露爆撃機が長距離共同飛行 空中給油など初確認(2024年11月29日、30日)

2024年12月13日更新


機体そのものと実際に空中給油を行っているところが初確認された中国軍のY20空中給油機(左)と、給油を受けるJ16戦闘機(11月30日、東シナ海上空)=空自機撮影・統幕提供

 統幕は11月29、30の両日、中国軍のH6爆撃機2機とロシア軍のTu95爆撃機2機が日本周辺で長距離共同飛行を行ったため、空自の西空と南西空の戦闘機などが緊急発進して対応したと発表した。統幕は空自機が撮影した中露両軍機の写真と航跡図を公表した。

 29日は日本海から東シナ海にかけて共同飛行し、日本海では露軍のSu35戦闘機1機が合流。同日はまた、中国のY9情報収集機1機が東シナ海から日本海に飛行すると共に、中国のH6が東シナ海から日本海に飛行した際には中国のJ16戦闘機2機も合流した。

 30日の共同飛行は中国方面から沖縄と宮古島の間を抜けて太平洋に進出後、反転し、往路と同じルートをたどって再び東シナ海に戻った。往路では中国のJ16戦闘機4機と中国の戦闘機と推定される1機のほか、中国のY20空中給油機1機が合流。復路では中国のJ16戦闘機2機が合流した。同日は中国のY9情報収集機2機も沖縄本島と宮古島間を通過した。

 吉田統幕長は12月5日の記者会見で、今回の中露の共同飛行で初めて確認された点として、・・・

 

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