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防衛関連ニュース
大規模災害訓練「みちのくアラート2024」 自治体や消防、海保などと連携強化(2024年11月15日~24日)
2024年12月12日更新
海自のエアクッション型揚陸艇「LCAC」に積載された自衛隊車両と国交省の重機ががれき除去のため展開(いずれも11月17日、宮城県石巻市)
要救助者の搬送のために医療施設へ向かう陸自のUH1J多用途ヘリ
要救助者を収容する第2管区海上保安本部仙台航空基地所属のヘリ「うみすずめ」
ロボット犬や自衛隊員らが倒壊家屋周辺を捜索
救命救急士と連携して要救助者を救助する自衛隊員
捜索・救助訓練を見学する各国の駐在武官ら

92式浮橋を使用した仮設橋で安定した走行を見せるトラック
「他機関との緊密な連携が重要だ」と語る東北方防衛部防衛調整官の大木1佐
陸自東北方は11月15~24日、東北各県で大規模災害訓練「みちのくアラート2024」を実施した。訓練では岩手県沖を震源とする最大震度6強の海溝型地震と津波、豪雨災害を想定し、自衛隊と各自治体、海上保安庁など他機関が参加し、連携強化を図った。新型コロナウイルス流行の影響で実施は6年ぶり。(船木正尋)
3400人が参加
訓練には陸海空の各自衛隊から約3400人、車両約600両、航空機約30機が参加。さらに東北6県の71自治体や警察、消防、海保など53機関も加わった。
報道公開された17日の訓練では、宮城県石巻市で、陸路や港が機能せず孤立地域が発生したと想定。能登半島地震でも活用した海自のエアクッション型揚陸艇「LCAC」が同市の砂浜に上陸し、国交省のがれき撤去用の重機や自衛隊車両が展開した。
付近の津波避難タワーでは、・・・