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森下陸幕長 オランダ、ドイツを訪問 独と防衛協力「ロードマップ」合意(2024年11月24日~29日)

2024年12月11日更新


ドイツ陸軍の儀仗隊から栄誉礼を受け、巡閲する森下陸幕長(中央右)とエスコートするマイス独陸軍総監(11月28日、ドイツ国防省)=陸自提供

 森下陸幕長は11月24日から29日まで、オランダとドイツを訪問し、陸軍種トップとのハイレベル交流や部隊訪問などを行った。特にドイツでは、日独陸軍種としては初めて、今後の中期的な防衛協力・交流を見据えた「ロードマップ」に合意、署名したほか、独、蘭両陸軍トップとNATO即応展開軍団の第1独蘭軍団長を交えた4者懇談を行い、両陸軍種間における連携の強化を図ると共に、欧州・大西洋とインド太平洋の戦略的一体性について、ハイレベル間での認識を共有した。

両陸軍司令官、NATO軍団長と懇談

 「陸自との関係はオランダにとって、とても重要です。日本はインド太平洋地域における重要なパートナーであり、私たちは日本との防衛協力をさらに強化したいと考えています。私たちの国を訪問してくれて、ありがとう!」――。

 蘭軍トップのオンノ・エイヘルセイム参謀長が、自身の公式Xで森下陸幕長の公式訪問を歓迎した。

 陸幕長がオランダを公式訪問するのは2005(平成17)年3月の森勉陸幕長以来、約19年ぶり。

 森下陸幕長は11月25日、8月のVTC懇談以来、初めて蘭陸軍司令官のヤン・スウィレンス中将と対面し、今後もハイレベル交流からサイバー、CBRN(化学・生物・放射線・核)分野、さらには9月に陸自幹部が初めてオブザーバー参加した多国間空挺演習「ファルコン・リープ24」=本紙12月5日付7面既報=などの空挺分野における交流まで、多層的な交流を強化していくことを確認。

 続いてエイヘルセイム参謀長を表敬し、・・・

 

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