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吉田2佐 陸自中央管制気象隊長に聞く 「助言ではなく発信する部隊へ」(2024年10月22日)

2024年12月9日更新


14年ぶりに「管制・気象」特技課程出身の中央管制気象隊長に就任した吉田2佐。同隊の改革に向け、意欲を語った(10月22日、防衛省)

 「うちの業務は、よく陸幕に対する支援とか、助言機能みたいに言われるんですけど、私はそれ好きじゃなくて」――。

 8月1日付で第29代陸自中央管制気象隊長に就任した吉田智2佐は、航空科の中の全5特技課程(管制・気象・通信・操縦・整備)の中では「管制」出身。これまで14年間、このポストは全員「操縦(パイロット)」の出身者だった。

 さらに、通常1佐で就任するポストだが、2佐で就いたのは27年ぶり。異例の大抜擢だ。

 吉田隊長が掲げる部隊への要望事項は「一歩先へ」――。

 技術系幹部としてこれまで研究開発系に長く勤務した経験から、全国の航空管制気象業務の現状について「隊員の『気合いと根性』で乗り切るには限界がある」と語る。

 「我々は器材や装備品があって初めて任務の遂行ができる。正直これまであまり進歩がないというか、与えられた物で淡々とやっているような所がある。それを技術の力とか知識を使って先に進めたい、隊を進化させたい」と強く訴える。

 今、陸自に限らず、・・・

 

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