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陸自 「兵站実務者交流」開催 今年は「衛生」分野の討議も(2024年11月12日~15日)
2024年12月5日更新
同盟・同志国全14カ国計29人の兵站・衛生のスペシャリストを前にあいさつする森下陸幕長(11月13日、防衛省)=陸自提供
陸幕装備計画部は11月12日から15日まで、防衛省で「陸軍兵站(たん)実務者交流(MLST)」を開催した。
MLSTは、各国の陸軍大佐級の兵站実務者が参加する多国間討議で、今回は初めて衛生分野に関する議題を設定し、同分野における大佐級の実務者も招へい。
米、英、豪、印、韓、ドイツ、カナダ、シンガポール、タイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ニュージーランド、ポーランドの計14カ国29人が参加し、そのうち衛生分野の実務者は11カ国計11人だった。
参加者は、12日のオリエンテーションを経て、13日から討議や陸自装備品の展示を見学。さらに、文化研修の一環として15日に日本武道館で「自衛隊音楽まつり」を研修した。
今年の多国間討議のテーマは「陸軍種における兵站・衛生に係る多国間連携能力の向上」で、陸自によると、これまで25回にわたって兵站分野を主に議論してきた中で、同分野と衛生分野との関係は深く、また「陸自としても高い専門性を持ち、議論をリードできる衛生分野はMLSTの議題としてふさわしい」と判断した。
討議は、・・・