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掃海艇「うくしま」 引き揚げへ調査(2024年11月19日)
2024年11月29日更新
齋藤海幕長は11月19日の会見で、火災発生後に沈没した掃海艇「うくしま」(43掃隊=下関)について、サルベージ会社による船体引き揚げのための調査を行ったことを明らかにした。
調査を請け負ったのは「オフショアエンジニアリング」(東京都港区)で、16、17の両日、同社の無人機が海底に潜り、沈没している「うくしま」の現状などを調べた。
海幕長は長時間の火災で船体が損傷していることを挙げ、「さらに調査を重ね(引き揚げの)日程や手法などを慎重に判断する必要がある」と述べた。
「うくしま」は今月10日、福岡県大島沖を航行中に機械室から出火し、翌11日に転覆して沈没。当直隊員の1人、古賀辰徳3曹が行方不明となっている。海自は現場海域に艦艇10隻と艦載ヘリ、潜水員、水中無人機などを展開しているが発見には至らず、「引き続き陸空自や海保と連携しつつ、捜索に全力で当たる」としている。