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日米韓首脳 安保・経済協力で事務局設置 北朝鮮・露派遣に「深刻な懸念」(2024年11月14日~17日)
2024年11月27日更新
日米韓3カ国首脳会談に出席した(左から)韓国の尹大統領、バイデン米大統領、石破首相(11月15日、ペルー・リマ)=首相宮邸提供
石破茂首相は11月14日から17日まで、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するため訪問したペルーの首都リマで、日米韓3カ国首脳や中国の習近平国家主席との会談に臨んだ。3カ国首脳会談では、3カ国の安全保障や経済分野での協力強化に向けた調整を担う「日米韓調整事務局」を設立することで一致。習氏との初会談では両国の共通利益をめぐって協力する「戦略的互恵関係」を確認する一方、石破首相が中国軍の活動に「極めて憂慮している」と伝えた。
日中会談で石破首相 中国軍の活動に「憂慮」
石破首相は15日(日本時間16日)にバイデン米大統領と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領との日米韓首脳会談を実施。会談終了後には「日米韓首脳共同声明」を発表した。
声明では、厳しい安全保障環境に触れた上で「日米韓の戦略的連携はこれまでになく重要」との認識を示した上で「日米韓調整事務局」を設立することで一致した。同局を活用し、北朝鮮への対応を含むさまざまな分野で緊密に連携するとした。
北朝鮮による核・ミサイル活動やウクライへの侵攻を続けるロシアへの兵士派遣を含む露朝軍事協力の進展について、「深刻な懸念」を3カ国で共有した。
力による一方的な現状変更の試みを含む地域情勢などについても意見交換し、日米韓の連携を継続することで一致した。
日米韓調整事務局については20日、韓国の首都ソウルで初会合を開き、連携推進を確認。大河内昭博外務省アジア大洋州局審議官、ロバート・ケプキ米国務次官補代理、李元雨韓国外務省北米局審議官が出席した。
また、石破首相は15日には、・・・